|
|
5月末のことです。
小田急線経堂駅の北側というか、駅から斜めにスズラン通りという細い一方通行の商店街があります。車は駅からこの道を商店街の人通りを走り抜けます。
所用で、この通りを駅に向かって歩いていると、車が連なってやって来ました。左側に寄って人と車を避けようとして、側溝の踏み段(というのか、美容院の入り口の傾斜盤)の角につま先を引っかけて転んでしまいました。美容室から従業員の若い男女が飛び出し、「だいじょうぶですか」と声をかけ、手当をしてくれて、美容室のソファーで休ませてくれます。幸い骨折もなく(家に帰ってから整形外科でレントゲンをとった)、出血だけで済んだようなので、お礼をいってその美容院を離れた。駅に向かって百メートルほど行くと和菓子屋があった。見ると、招福最中という袋ずめが五百円ほどで売っている。早速、購入、美容院まで引き返し、招福最中を差し出し、「先ほどはありがとうございました」と、お礼をいう。美容院では、さきほどの若い男女の姿は見えなかった。
以下、余談。
近くに小田急線経堂駅があります。北側というか、駅から斜めにスズラン通りという細い一方通行の商店街があります。車は駅からこの道を商店街の人通りを走り抜けます。
所用で、この通りを駅に向かって歩いていると、車が連なってやって来ました。左側に寄って人と車を避けようとして、側溝の踏み段(というのか、美容院の入り口の傾斜盤)の角につま先を引っかけて転んでしまいました。美容室から従業員の若い男女が飛び出し、「だいじょうぶですか」と声をかけ、手当をしてくれて、美容室のソファーで休ませてくれます。幸い骨折もなく(家に帰ってから整形外科でレントゲンをとった)、出血だけで済んだようなので、お礼をいってその美容院を離れた。駅に向かって百メートルほど行くと和菓子屋があった。見ると、招福最中という袋ずめが五百円ほどで売っている。早速、購入、美容院まで引き返し、招福最中を差し出し、「先ほどはありがとうございました」と、お礼をいう。美容院では、さきほどの若い男女の姿は見えなかった。
「先ほどはお世話になりました。お礼というほどのものでもありませんが、みなさん で、召し上がってください。つい先のお菓子やで買ってきました」
そうお礼をいって、作業中の中年の女性に差し出した。
美容院を出て、もう一度駅に向かう。五十メートルほど歩いただろうか。パタパタという靴音、みると、美容院の乙女。
「わざわざありがとうございました」
「いえ、かえって、こちらこそ」
そういって、私は、駅の方へ。
すると、また五十メートルほど歩いただろうか。バタバタという大きなあし音。
見ると、先ほどの美容院の若い男の方の従業員。
「かえって、もうしわけありませんでした。たいしたことをして差し上げたわけでもないのに」
ああ、本当にみなさんに招福となりますように、と心から思ったのでした。
|
|